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会社概要
会社名 | 服部株式会社(Hattori Co., Ltd.) |
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創業 | 1872年(明治5年)1月 |
資本金 | 1,000万円 |
代表取締役 | 奥村 卓真 |
所在地 |
[本社] [東京事務所] [大阪事務所] [福岡事務所] [東名三好工場] [多度工場] [沖縄事務所] [台湾事務所] [中国上海事業所] |
難燃剤開発ストーリー
2016
- 研究・開発
(現:技術開発室)の発足 - 2016年、幟・旗・幕の防炎加工に使用されていたDBDEが2017年9月に化審法第一種特定化学物質に指定されることが防炎剤メーカーから通達される。使用しているものが法に左右されること無く安心して製造に専念できるよう、法によって規制されにくい・環境に優しい防炎剤を自社で開発しようと研究・開発課(現:技術開発室)が発足した。
- 発足後の2年間
- 盛大な理想は掲げたものの製造業を生業としていた。研究・開発は、器具や装置、部屋等投資をするにも高額となる。さらに投資をしたとしても、その投資額に見合った売上をすぐに回収することができないため、発足当初は研究器具はおろか研究部屋もなく工場倉庫の片隅で、少ない投資金額で最低減必要なものを購入し、おおよそ研究・開発とは言えない日々が2年続いた。
2018
- 戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン事業)※
- 転機が訪れたのは2018年である。取引先との会話の中で補助金の話があった。それが経済産業省が統括する「戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン事業)」との出会いである。周囲からは「採択は難しいであろう」と言われていた(当初私も無理だと思った)が、なんと採択「事業名:高機能・環境に配慮したハイブリット難燃剤の開発」 された。これはまさに晴天の霹靂であった。
- ※1令和4年度から成長型中小企業等研究開発支援事業(通称:Go-Tech事業)に名称変更
2019
- 環境配慮型難燃剤の発見
- サポインの補助金によって、研究部屋や研究設備、研究機器が購入でき研究・開発が高効率に進むことができた。サポインでは主にアミノ酸をベースとした難燃剤の開発を行っていた。サポイン採択から1年が経過した時点で、アミノ酸を精査を行い、非常に難燃効果の高い物質を発見することができた。研究を進めていくと従来のハロゲン・リン系難燃剤と比較して、今後の規制に対する影響が少なく、環境への配慮がある難燃剤の開発に成功した。
2025
(予定)
(予定)
- 環境配慮型難燃剤の製品化
- サポイン終了後も、さらに環境配慮型の難燃剤の研究・開発を続けた。当社の本業である昇華分散転写プリントを用いた幟・旗・幕類において、公益財団法人日本防炎協会で防炎製品の認定番号を取得しました。(生地種:ポリエステルポンジ/トロピカル/トロマット/スェード/ツイル)
- 開発担当者コメント
- 研究・開発業務を8年間担当し、紆余曲折ありましたが、自信を持って使用できる製品を完成させました。現時点では自社の主力製品である広告宣伝物の実績しかありませんが、他の繊維業界や全く新たな業界でも利用可能だと確信しています。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度ご連絡いただければ幸いです。
- 技術開発室 室長
深井 大
特許出願中Pat.P
新開発難燃剤(HRD 864-X)は現在特許を出願中です。