COLUMN
インクジェット印刷について
その他
2025年8月30日
- 目次
こんにちは/こんばんは!
8月も終盤になり、昼の暑さとは対照的に夜は涼しい風が吹く時期になりましたね!
私が行く図書館では自由研究の本やチラシがたくさん置かれていて、子供の頃を思い出します。
さて第8回目のコラムは、プリント業界に新たな技術として現れたインクジェット印刷についてです。
前回までは、アナログ印刷機であるシルクスクリーンや顔料についてお話してきましたが、
今回のインクジェット印刷機は身近なご家庭にある小型印刷機から、印刷会社の持つような大型のものまで幅広く販売されています。
これらは登録されたデータを元に、機械が自動で印刷を行うデジタル印刷であり、前々回の人の手で印刷するスクリーン印刷(アナログ印刷)と、対比して説明されることが多々あります。
また、同じものを大量に印刷することが得意なスクリーン印刷と比較して、インクジェット印刷はデータ毎に印刷するため小~中ロットを得意としています。
その歴史は1950年代に遡り、1980年代にキャノンや Hewlett-Packardなどの大手企業によって確立された比較的新しい技術です。
発明された当時は1滴1滴のインクが大きく、また落下地点も整列されていたために、まるでドット絵の様な状態でした。
しかし、現代までにインクやプリントヘッドの進化を経て、1滴の大きさが100plから4pl程まで小さくなりました。
もちろん、インクそのものや、画像処理技術の向上などによりグラデーションや写真など繊細な表現の幅が増え続けています。
印刷の精度が上がると、次に生産性向上=高速化が必要となってきました。
この頃から、双方向印刷機能など速度を上げるための工夫が台頭し、とあるデータでは2000年から約2倍の速さで印刷が可能となりました。
このようにインクジェット印刷は、信じられない様な速さで改善・開発がが進められ、微細な表現かつ素早い印刷が可能になりました。
弊社では印刷方法の棲み分けを行っており
大量に印刷が必要となる幟ではシルクスクリーン捺染、小ロット多品種となるタオルやタペストリーなどはインクジェット印刷を用いて印刷しています。
そしてインクジェット印刷でもさらに細かく分類されます。
弊社では大きく3つの手法を持っています。
・昇華転写印刷
・ダイレクト印刷
・DTF(Direct to Film)印刷
印刷する対象や手順が異なり、それぞれメリット・デメリットがあります。
これらは、また次回以降に順次お話したいと思います。